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国道の謎

オススメ度:2
★★☆


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国道の謎

松波成行
祥伝社新書(160)、2009年06月05日発行
ISBN-13: 9784396111601
ISBN-10: 4396111606 C0225

一言で言えばマニアックな国道研究本。でも、こういうの好きだ。「国道」という単語に興味ない人にはさっぱりだろうと思うぐらいニッチな分野。

日本中を縦横無尽に網羅している国道だが、全国には459本ある。普通に暮らしていてその成り立ちを知ることはない。本書はそのなかで10本を取り上げ、それぞれの個性的な魅力から、歴史まで解説している。江戸時代までは東海道や中山道といった五街道が有名だが、「国道」というキーワードで道をまとめたのは明治からだったとは知らなかった。その後、大正・昭和と大きく再編されて現在に至る。

本書でも取り上げている国道174号は神戸港のフラワーロード南端から神戸税関前までの187mの国道がある。普段、ジョギングでポートアイランドに渡るときに通過するので馴染みの道。でも、昔は東京から神戸港に至る道だった。そう考えると小さな国道も侮れない。

今、国政では全国の高速道路をどうするかが議論になっているが、高速道路と一般道の違いは建設費の負担だ。さらに、国道は造るときは全額国負担じゃないし、メンテナンスは地方負担。「経由地」を国が決めているだけで、子細も地方が決める。果たして国道ってなんだろう。100年後も同じ道が国道1号かなんて分からないから、まるで生き物のよう。

国道を全部走破する人たちもいるけど、私は1号線だけ歩いて行ければいいかと思っている。他にも興味があるものだけピックアップして。国道は陸地だけでなく海上も繋ぐ。そんなことで国道197号を高知から大分まで走った。

本書の巻末に海上国道全てがリストアップされているが、この197号が記載されていなかったのは残念(2号も含め、記載漏れのよう=Wikipediaの「海上国道」と比較)。

(2009.08.05)
内容
■「国道」は、日本の近代史を映し出す遺産
国家の号令のもとに、巨大な予算を投じて整備される「国道」……なんとなくそんなイメージをもたれているのだが、現実はまるで違う。国は通る地点を決めるだけで、その先はほとんど地方任せ。
国道というのも名ばかりだ。隣の県道の方がマシだったなんてことはよくある話。酷い場合は、途中が階段だったり、登山客も寄りつかないような山道だったりする。
マニアたちは、そんな酷い国道を「酷道」と称して崇めてきた。では、なぜそんな道が造られ、そして取り残されたのか。すべての国道には”国の道”ならではの歴史があるはずだ。その謎を追った。

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