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国富論(3)

オススメ度:3
★★★


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国富論(3)

アダム・スミス 著/水田洋
岩波文庫(白105-3)、2001年03月16日発行
ISBN-13: 9784003410530
ISBN-10: 400341053X C0133

国富論の目的は、重商主義批判である。そういう意味で、この第3巻に書かれている内容は、国富論の真髄とも受け取れる。第3巻のテーマは、貿易差額と植民地である。

スミスの時代はインド(東インド)への喜望峰経由の航路が発見され、またアメリカ大陸が発見された後の時代。ヨーロッパの外の領土を求めて、各国が進出し、またそこから得られる利益を独占しようと躍起になっていた時代だ。

アメリカから得られる利益(アメリカの輸出品)をすべて独占しようとするイギリスの政策が、アメリカ独立を後押ししたという事実。そして、そういった独占を進める重商主義が、結果として国にとって大きな負担となることは、スミスの指摘以後も続き、帝国主義と世界大戦へと発展していく。

残念なことに、人間は私欲が最も優先されるものであり、次に愛国心が続き、世界の繁栄というものはその後にある。そこから、利益の独占という企みが生まれるのだが、一方で世界は各個人の利潤追求という「神の見えざる手」によって発展していく。

常に、この微妙な自由(個々人としては自由な利潤追求が可能だが、規制による独占が禁止された)をどうコントロールするかが問題になる。

(2008.04.01)
内容
第三冊には、第四編「政治経済学の諸体系について」の第五章から第五編「主権者または国家の収入について」の第一章までを収める。主として、重商主義の貿易独占と植民地支配への批判で、アダム・スミスのアメリカ革命への支持を予知させる。

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