Paperbacks

トップ - 本棚 - aritel.net

国富論(2)

オススメ度:3
★★★


購入リンク

amazon.co.jp
amazonで買う

合計1500円(税込)以上で送料無料

bk1
bk1で買う

合計1500円(税込)以上で送料無料

楽天ブックス
楽天で買う


1冊では送料がかかる場合があります。他の本も合わせて購入をオススメ。

国富論(2)

アダム・スミス 著/水田洋
岩波文庫(白105-2)、2000年10月16日発行
ISBN-13: 9784003410523
ISBN-10: 4003410521 C0133

当時のヨーロッパが本位貨幣を中心とした経済システムであったため、貴金属の含有量と、金と銀の交換比率の変化が、貨幣価値の変化であった。

一方、利潤により貨幣が貯えられるようになり、また貿易で遠方の地域と取引を行うようになると、貨幣を送り合うのに非常にコストがかかるようになり、代わりの紙幣を発行する銀行が生まれた。ただ、まだ紙幣は金本位だった。

貿易の真の目的は、この金銀の輸入である。

今でもなお、最も価値のある存在の金。いまや錬金術を真剣に行うのは科学者ぐらいだが、素粒子レベルで金が量産できるようになったら、金銀の価値はどうなるのだろう? 今はまだ費用対効果が得られない。

そうして、国家は金銀の純輸入国になるため、生産物にたいする輸入の規制と輸出の奨励を行うようになった。スミス自身はこの規制と奨励(そこから発展する重商主義政策)を批判している。

増大する紙幣量に比べて、世界の金銀の量はより緩やかにしか増加しない。結局は金銀の奪い合いが非生産的であるという矛盾を、スミスは気付いていたのだろうと思う。

(2008.03.01)
内容
いったん分業が完全に導入されると、一人の人間の労働の生産物は、その時々の自分の必要の極めてわずかの部分しか満たすことができない--第二編「貯えの性質と蓄積と用途について」から第四編「政治経済学の諸体系について」の第四章「戻し税」まで。

Copyright © 2002-2003,2007,2009,2010,2014,2015 Aritel. All rights reserved. Ver 1.11. edit.