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BAD KIDS

オススメ度:2
★★☆


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BAD KIDS

村山由佳
集英社文庫(む-5-2)、1997年06月25日発行
ISBN-13: 9784087486285
ISBN-10: 4087486281 C0193

よく「女は感情的だ」と言われる。何かあったとき、女は喜怒哀楽で反応を示すことが多いように思う。一方で男は理屈を考えて飲み込んでしまうので、どちらかというと無表情である。だが、男に感情が無いわけではない。思っていることを表現する能力が乏しいのだと思う。
この小説にでてくる男はどれも、なにか不器用だ。感情や気持ちを上手に伝えられない。思ってはいるのだけれども、恐れている。だから女に見捨てられる。だけど、女もまたそういった不器用な男に振り回されていて、好きだ。
複雑な恋愛感情がストーリーの根底にある。別れたい、でも別れられない。女はそれを素直に相談する。男の側はどうだろう。終盤でやはり、登場人物の都は振り回された。小説が幕を引いた後、どうなったのか。想像をかき立てる。
タイトルはBAD KIDS。でも、登場人物たちは決して悪い人生を送っているわけではない。ただ、多感なんだなと思う。そういう揺れ動く心があるということが、若いということなんじゃないかと思った。自分を当てはめると北崎のような役になってしまうのかもしれない。

(2010.05.01)
内容
20歳も年上のカメラマンとの関係に苦悩する都は高校の写真部長。彼女が絶好の被写体と狙いをつけた隆之は、ラグビー部の同姓のチームメイトに秘かな恋心を抱いていた。傷つき悩みながら、互いにいたわりあうふたり。やがて、それぞれに決断の時を迎える。愛に悩み、性に惑いながらもひたむきに生きる18歳の、等身大の青春像をみずみずしいタッチで描く長編小説。

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