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オススメ度:3 ★★★
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| 三国志(五)
吉川英治 著 吉川英治歴史時代文庫(37)、1989年04月11日発行 ISBN-13: 9784061965379 ISBN-10: 4061965379 C0193
| いよいよ赤壁の戦いへと時代は進む。自分の見間違いかもしれないが、このあたりの詳細は映画と小説では異なっているように思う。もちろん、吉川英治の三国志が映画「レッドクリフ」の原作ではない。また、三国志そのものは様々な小説版が出ており、解釈もまちまちである。
そもそも、三国志は史書でありエンターテインメントのための書物ではない。これを庶民にも親しみやすくなるよう、様々な人間模様を取り入れてフィクションに仕立て上げたものが三国志演義と呼ばれる中国での小説である。これには多くの解釈がある。日本で出版されている三国志も、この演義本の一つであり、吉川英治が種々の演義本や史書をもとに仕立て上げた世界である。(このことは本巻の巻末解説にもある)
よって、レッドクリフと本巻の子細がことなっていることに何の問題もない。本書では呉軍と玄徳軍は合同で戦ったわけではないし、玄徳は戦術として孔明を呉に派遣しただけで、孫権と仲が良かったとは思えない。孫権もその部下の周瑜も孔明を危険人物として見ている。周瑜は何度も孔明を暗殺しようとしている。
ま、そういう細かいことは抜きにして、玄徳は無事に曹操軍を追いやり、荊州を手にする。こうして、やっと蜀の国が成り立とうとする。
(2009.07.15)
内容 新野を捨てた玄徳は千里を敗走。曹操はなおも追撃の手をゆるめない。江夏にわずかに余喘を保つ玄徳軍に対し、潰滅の策をたてた。天下の大魚をともに釣ろう、との曹操の檄は呉に飛んだ。しかし、これは呉の降参を意味する。呉の逡巡を孔明が見逃すはずはない。一帆の風雲に乗じ、孔明は三寸不爛の舌をもって孫権を説き伏せる。かくて赤壁の会戦の大捷に導き、曹操軍は敗走する。 |
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