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三国志(二)

オススメ度:3
★★★


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三国志(二)

吉川英治
吉川英治歴史時代文庫(34)、1989年04月11日発行
ISBN-13: 9784061965348
ISBN-10: 4061965344 C0193

三国志を読んでいると、戦国の武将が次々と入れ替わっていく様を眺めることができるが、もうひとつ、武将たちが柔軟に手を組み、裏切り、今日の友は明日の敵ともいえるように関係が動くことに気づく。

まるで現代におけるビジネスのように、乱世のトップたちが勢力を奪い合う。そして、今日負けた将も、どこかへ隠れて時を待ち、ふたたび歴史の表舞台に立つあたりはシリコンバレーのベンチャー起業家のようにも映る。

映画レッドクリフで戦いを交える曹操と劉備も、この時点ではまだ一軍の大将でしかなく、ともに共通の敵を破るために手を組む。曹操は劉備よりも早くから軍師として活躍しているので、どんどんと地位を上り詰めて行き、本巻終盤では朝廷をも勢力下に置く。

一方の劉備は控えめで礼儀正しく、野望へ向かって突き進むわけでもない。時代が味方するまで、頑なに待ち続ける。対照的な2人が中心だが、董卓や呂布、孫策などが周りで時代を動かしていく姿も面白いと思った。

(2009.04.30)
内容
黄巾賊の乱は程なく鎮圧されたが、腐敗の土壌にはあだ花しか咲かない。霊帝の没後、十常侍に代って、董卓が権力の中枢に就いた。しかし、群雄こぞっての猛反撃に、天下は騒然。曹操が起ち袁紹が起つ。董卓の身辺には、古今無双の豪傑呂布が常に在り、刺客さえ容易に近づけない。その呂布が恋したのが、董卓の寵姫貂蝉。傾国という言葉は「三国志」にこそふさわしい。

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