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「複雑系」とは何か

吉永良正
講談社現代新書(1328)、1996年11月20日発行
ISBN-13: 9784061493285
ISBN-10: 4061493280 C0242

現代社会を語る上でのひとつの大きなキーワードとして「複雑系」とか「カオス」というのがある。つまり現代は非常に複雑で一筋縄では解説できないような、大量の個性によって成立しているのだが、それをいくつかのパターンに分解していくことで社会をモデル化しようというのが複雑系ということだと思う。

この本はこういった複雑系の技術的解説書ではなかった。確かに少しはセル・オートマトンだとかボイドといった技術語が出てくるがそういう分析があるという程度にとどまる。本書の主題は「複雑系」という単語がどのように生まれたかであって、言葉遊びであったりアメリカや日本の学術系譜の説明であったりするところなので、本書を読んで複雑系が技術的に何たるかはさっぱり分からなかった。そういう意味で期待はずれともいえる。

ただ、未だ学問的にきちっとした成熟を迎えていない分野でもあるだけに、今の時点で複雑系の全貌を一冊の解説書で表すことが容易ではないことなのだろうという印象は持てた。つまり複雑系は現在発展中の理論なのであり、確かに「何かが相関しあったけっか複雑な系が出来上がっている」というレベルまでのものなのである。

(2010.12.31)
内容
二十一世紀を解く最大のキーワード「複雑系」。生命、自然、物質、社会、経済。あらゆる事象を取りこみ展開していく新たな「知」のパラダイムとは。最先端科学の現場にあなたを誘う恰好の入門書。

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