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投資信託主義 - 時間と資産の正しい法則

オススメ度:1
★☆☆


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投資信託主義 - 時間と資産の正しい法則

藤沢久美
角川oneテーマ21(C-146)、2008年05月10日発行
ISBN-13: 9784047101388
ISBN-10: 4047101389 C0295

ボーナスシーズン。投資ネタで本を探して買ってみた1冊だったが、期待ハズレ。

株価が低迷し、去年まで株で一攫千金といった見出しを並べていたマネー雑誌は、今や一転「長期投資」を謳っている有様。感化されて長期投資してみようと思う人も多いと思うが、そこで現れる候補が投資信託。上手に活用することで資産形成が可能だ。

本書では、投資信託を活用する上で必須となってくる、長期投資、時間分散(積み立て)、資産分散を全編で訴えている。そういう意味では入門書に近い。平易な文章が多いことから、これから投資したいと思う若者世代(大学生~新社会人)をターゲットにしている感じだ。一方でリタイア前後の世代を対象とするポートフォリオも述べており、ちぐはぐ感があった。

個人的に、著者の投資信託主義には共感がある。私も二十歳からコツコツと投資信託を積み立てているし、株式投資よりは安定して成長している。地域や資産クラスの分散は著者とは異なるが、「若い人は株式など動きのあるものを多めに」という説明は王道であり、大きくずれは感じない。

投資の基本は私の「The Asset Management Blog」に今後、書いていきたいと思うので詳細を割愛するが、ポートフォリオを決め、積み上げてはリバランスするというだけの話。実はあまり膨らまないテーマでもある。

投資は早い方が良いと言われるが、スタートアップは小額(1万円)で開始できる。あとは継続することであり、殖やすことに執着する必要はないと思う。資産運用とは結果的に殖えるのであって、苦労して殖やすものではない。苦労して殖やすのは投機といい、デイトレーダーや機関投資家の仕事だ。

時間分散は、いわゆるドルコスト平均法という考え方なのだが、本書にはこのキーワードが1回も登場しない。意図的に書いていないのか、結果的に書けなかったのかは分からないが、401k・リバランス・信託報酬などの説明も、あまり詳しく書かれていない。とにかく平易さを狙った結果、薄っぺらい内容になってしまったようで残念に感じた。

決して間違った解説がなされている部分は無いので、投資を始めようと思って、一通りマネー雑誌は読んだ、でもまだ躊躇している人は、本書を読めば最後の一押しになるはずだ。

(2008.06.14)
内容
手間をかけない資産運用方法と人生を見据えた投資の法則
▼投資信託を理解する3つのポイント
▼運用を始めるタイミングと時間分散
▼現役世代・リタイア世代それぞれの運用法
▼究極のファンド選び
▼投資信託の最新常識
▼時代にあった投資法とは?

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