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オススメ度:3 ★★★
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| 涼宮ハルヒの動揺
谷川流 著 角川文庫(S168-6; 13745)、2005年04月01日発行 ISBN-13: 9784044292065 ISBN-10: 404429206X C0193
| 久々にほのぼのとした展開の続く短編集。涼宮ハルヒの溜息で舞台裏を明かした文化祭映画「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」が含まれる。つまりテレビアニメ第1回の原話。
個人的には、「ライブアライブ」がテレビアニメでも「涼宮ハルヒの憂鬱」に続いて好きな話である。どちらもハルヒが物思いに耽るシーンがあって、なんらかのシンパシーみたいなのを感じなくもないな、と思ってしまうからなのだが、別に僕はハルヒではない。
ただ、人に感謝されるのも、人から羨望の眼差しを浴びるのも、いいなぁと思うんだけれど、そうではない誰からも変な奴と扱われるのも悪くないんじゃないかなというのが心底にはある。だって、その方が面白そうだ。でも、最近気づいてきていることは、それは確かに面白いんだけれど、それは独り善がりの面白さであって、そいつはきっといつも、誰にも理解されない孤独さをどこかに負っているんだということ。
ハルヒがバンドメンバーを肩代わりして感謝されたをムズ痒く感じたのはそういうことだし、ハルヒがSOS団という組織を勝手に作り上げて団長でやってるのも誰にも理解されないという孤独を紛らわせる一手段でしかないのかもしれない。
古泉や長門、朝比奈といったメンバーはストーリー上奇抜な役回りをしているが、どことなく常人であり、彼らは組織の一員であることが普通にありうる姿である。世の中には、組織に属すことにフラストレーションを感じない人と、感じる人がいるのだな。
(2009.12.31)
内容 幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や朝比奈さんとの秘密のデート。SOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいに楽しんでいる涼宮ハルヒが動揺なぞしている姿は想像できないだろうが、文化祭のハプニングであいつが心を揺らめかせていたのは確かなことで、それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな――。お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾! |
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