|
トップ - 本棚 - aritel.net
オススメ度:3 ★★★
購入リンク
amazonで買う 合計1500円(税込)以上で送料無料
bk1で買う 合計1500円(税込)以上で送料無料
楽天で買う
1冊では送料がかかる場合があります。他の本も合わせて購入をオススメ。 |
| BRAIN VALLEY〈下〉
瀬名秀明 著 角川文庫(せ-4-2; 11738)、2000年12月25日発行 ISBN-13: 9784043405039 ISBN-10: 4-04-34050 C0193
| 孝岡は、ウォレンは、ジェイは、北川はどうなったのか。そう、このストーリーで誰かが死ぬ。どうして広沢を追ってきてしまったのか。彼はさぞかし後悔したかもしれない。でもそれが正義感というものだ。
夫、アーロンを失っていたメアリーは、それでも彼は生きていると感じていた。彼女の頭のなかで。『目を閉じればいつも浮かんでくる。…脳の中で動き、喋り、生活している。』だが、自分が死ねばこの脳も活動を停止する。アーロンも死ぬ。
その現実が息子ジェイにも降りかかってきた。殴られ、湖に沈められたジェイ。どうして。疑問とともに、ジェイは彼女の脳へと住処を変えた。
チンパンジーは神を創造できるか。研究によると否という結果が出ている。神とは人だけが作り出した創造物。神こそヒトをここまで進化させた原動力だと北川は気づいていた。その北川は神になるべくブレインテックを作り上げた。
神とは何か。神は宗教であるか。われわれは神を見ない。しかし存在を感じる。尊いものだと思い、恐れる。神は何処から来たのか。昔から居たのか。否。受け継がれてきたもの。それは宗教と共に。
そう、『「神」とはヒトの脳の中で生まれるデジタル生命ではないのか』。神は常に新しいランドを求める。人から人へ、伝播していく。人の脳の中で、暮らす。そうすることで神は永遠の命を手に入れる。
いま、ジェイはメアリーの、孝岡の、ウォレンの脳で神になった。死ぬ者、それは神になるもの。
(2003.05.04)
内容 〈神よ、なぜ宇宙は生れたのか? 我々人類はどこへ行くのか?〉ブレインテックの真の目的を探る孝岡の前に現れる驚くべき真実の数々。UFO、人工生命、死後の世界、シャーマニズム、動物の心、臨死体験、そして人類最大の謎「神」の正体。恐るべき野望を秘めながら進行する計画が完遂するとき、未だ誰も見たことのない究極のヴィジョンが起ちあがる――。科学と文学の境界を超え、エンターテインメントの新領域を鮮烈に創出したベストセラー超大作! 第19回日本SF大賞受賞作。 |
Copyright © 2002-2003,2007,2009,2010,2014,2015 Aritel. All rights reserved. Ver 1.11. edit. |
|