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著者紹介

山本有三

1887(明治20)年、栃木県生れ。東京帝大独文科卒。1920(大正9)年、戯曲「生命の冠」でデビュー。『嬰児殺し』で注目を集め、日本の新劇の基礎を固めた。大正末期から小説にも手を染め、『波』などの新聞小説で成功を収める。その後、ひたむきな女医を描いた『女の一生』、勤め人一家の愛と犠牲の日々を書いた『真実一路』、逆境をたくましく生きる少年を書いた『路傍の石』で国民的作家となった。子供達に向けた書かれた『心に太陽を持て』は、今も小・中学生に読まれている名作。(新潮文庫紹介文)
▼Paperbacks収録作品
米百俵
新潮文庫(や-1-10; 6711)、2001年07月01日発行

戊辰戦争で焦土と化した城下町・長岡。その窮状を見かねた支藩より見舞いの米百俵が届けられた。だが、分配を心待ちにする藩士が手にしたのは「米を売り学校を立てる」との通達。いきり立つ藩士を前に、大参事小林虎三郎は「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と諭す。「米百俵の精神」を広く知らしめた傑作戯曲。著者の講演も収録。

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